2024年 10月1日より当院では、AI搭載内視鏡検査「 CAD EYE(キャドアイ) 」を導入しました
このシステムは、リアルタイムに病変の可能性がある領域を検出し、内視鏡画像に重ねてモニターに表示することで、医師の診断をサポートします。
微小な胃がんや食道がん病変の見落としを防ぎ、早期発見・早期治療に貢献することが期待されます。
胃カメラ(胃内視鏡検査)とは
一言で言うと「鼻からの胃カメラ」です。
一般に行われている口からの胃カメラ(経口内視鏡)では、内視鏡が舌の付け根に触れることで、多少なりとも咽頭反射が起こり、吐き気をもよおします。 これに対して鼻から行う胃カメラ(経鼻内視鏡)では、内視鏡が舌の根元に触れないので、ほとんど吐き気をもよおすことなく検査を受けることができます。カメラ自体も経口内視鏡より経鼻内視鏡のほうが細く、やわらかいので咽頭反射がおきにくく、検査時の苦痛の軽減に寄与していると考えられます。病変があれば生検(組織をつまんで顕微鏡の検査に提出する)をし、精密検査に提出します。 鼻腔内へ麻酔剤を塗布するため鼻の痛みもほとんどなく、検査中は医師と会話したり、画面をみながらカメラを受けることも可能です。鎮静剤を使わず、患者さんの苦痛、負担が少ないことは、お互いにゆとりをもった安全で正確な検査につながります。 これまでの胃カメラで非常に苦しかったという経験のある方、そのようなイメージから胃カメラを敬遠されている方で、胃が気になる方はどうぞ経鼻内視鏡をお試しください。
経鼻胃内視鏡検査は誰でもできるの?
50人に1人くらいは鼻からの挿入が困難な方がおられるため、その場合は、経鼻胃内視鏡を口から挿入する、もしくは経口胃内視鏡を鎮静剤併用で挿入することで対応します。また、出血性潰瘍などの止血、ポリープ切除などの処置は経鼻内視鏡では困難ですが、通常そのような処置は、入院設備の整った病院で行うことになっております。 当院では経口内視鏡も行っておりますので、ご希望の方は事前にお申し出ください。 大腸内視鏡と同じ日に検査することも可能ですので、ご相談ください。
胃カメラ(胃内視鏡検査)FAQ
●質問1 胃カメラ(胃内視鏡検査)は健康保険は適用になりますか? 答え 適用されます。 検査の内容によって金額は多少異なりますが、3割負担の場合、自己負担額は5000円程度です。 特に自覚症状がなく、健康診断の一環で検査をする場合は自由診療となりますので、その分費用が発生します。
●質問2 胃カメラ(胃内視鏡検査)は花粉症でも検査はできますか? 答え 検査の前に粘膜を収縮させるスプレーを噴霧して鼻腔を広げて通りをよくします。 また、炎症を起こした粘膜を保護するために麻酔の入ったゼリーを塗りますので、ほとんどの場合心配はいりません。
●質問3 胃カメラ(胃内視鏡検査)はどんな時に受けた方がよいですか? 答え ・胃透視などの検診で異常を指摘された、またはよくわからなかった方 ・食欲がなく体重が減少している方 ・胃がムカムカする、胃が重い、胸焼けがする、黒い便が出る、などの症状をお持ちの方 ・胃がんの家系の方 ・ピロリ菌が陽性の方 など
●質問4 胃カメラ(胃内視鏡検査)でどのような病気がわかりますか? 答え 食道→胃→十二指腸を検査しますので、食道炎、食道癌、胃炎、胃潰瘍、胃癌、十二指腸潰瘍などがわかります。
●質問5 検査にはどれくらいの時間がかかりますか? 答え 検査の平均時間は5~8分です。ただし前処置に約15分、検査説明に約20分ほどかかりますので、 来院されてから終了まで、約40分程度となります。
●質問6 当日の検査は可能ですか? 答え 基本的には、内視鏡検査は、予約制になっております。ただし、症状の強い患者さん、緊急性があると判断された患者さんに対しては、できるだけ対応させていただきたいと思います。 混雑状況によっては、後日に検査日を設けさせていただく場合もありますので、ご了承ください。 血液をサラサラにさせる薬を内服されている場合は、後日検査となる可能性が高くなります。 当日検査の際は、最低6時間は食事を空けて頂く必要がございます。 事前にご連絡をいただくと助かりますので、できれば電話連絡をお願いいたします。
●質問7 検査の予約は可能ですか? 答え 当ホームページより、ご予約を受け付けております。検査日時をおさえるための、仮予約となっております。仮予約日の1週間前までに、受診していただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
内視鏡検査時の抗血栓薬(抗血小板薬、抗凝固剤)について
血液をさらさらにする薬、抗血栓薬(バファリン、アスピリン、パナルジン、ワーファリン、プラビックス、プレタール、エパデールなど)を服用されている方は、組織検査の際に、傷口からの出血が止まりにくくなります。 服用している薬の種類によっては、あらかじめ一時休薬していただく必要があります。 内視鏡検査前に、抗血栓薬を服用されている患者様は必ずお申し出ください。
内視鏡検査を受けられる方へ
- 胃内視鏡検査は食道・胃・十二指腸の病気(炎症、腫瘍、ポリープ、癌等)を診断して適切な治療方針を立てることが目的です
- 内視鏡を口や鼻から挿入して、食道、胃、十二指腸を観察します。必要な場合には病変部より組織を採取して(生検またはバイオプシー)病理組織的検査により良性か悪性かなどを診断します。
- 検査時間は約10分程度です
- 口からの内視鏡を行った場合、嘔吐反射が高頻度に起こります。より楽に検査を受けられるよう、鎮静剤などを使用し眠っている間に検査することもできます。その場合、検査後終日、自動車・バイク・自転車等の運転を控えて頂いております。
- 検査による偶発症として1.出血2.咽頭麻酔によるショック等が挙げられます。万一これらの偶発症が生じた場合には、最善の処置を行います。
- 消化管の動きを抑える目的で、ミント水を検査中に胃内に噴霧することがあります。
- 偶発症を避けるため、下記に該当される方はお申し出ください。
- 血液をサラサラにする薬を服用している(バファリン、アスピリン、パナルジン、ワーファリン、プラビックス、プレタール、エパデールなど)
- 緑内障・心臓病・前立腺肥大・薬によるアレルギーがある
- 妊娠及びその可能性がある(原則として内視鏡検査は行いません)
検査前日
- 午後8時以降は食べないでください。水・お茶は構いません。
検査当日
- 朝食は摂らないでください。血圧の薬、少量の水分は構いません。
- メガネ・取り外せる義歯はあらかじめ外して下さい。
- アレルギー体質の方は、あらかじめお申し出ください。
胃内視鏡の予約票・説明書及び同意書
検査費用の概算(健康保険3割負担の方)
初診料 | 1,090円 |
胃内視鏡(検査のみ) | 3,700円 |
病理細胞検査(追加費用) | 3,960円〜7,470円 |
合計 | 8,750円〜12,260円 |