「快食快便」という言葉があるとおり、毎日スムーズに排便できると気持ちの良いものです。反対に、なかなか便が出なかったり、下痢気味だったりとすると、気分も体調もスッキリしませんよね。特にひどくなると、出血や痛み、イボの飛び出しといった症状が現れる場合もあります。
「これって痔なのかな?それとも…」なんて、初めてこうした症状を目にすると、驚くとともに不安な気持ちに襲われるものです。病院で診察を受けるのが何よりの対処法ですが、その前に何が起きているのか予備知識として仕入れたいという人も少なくないでしょう。
そこで痔を経験した人たち100名を対象として、「どんな症状が出たか」アンケートを実施しました。
肛門トラブルにまつわる3要素「症状」「種類」「原因」
痔についてのアンケートをとった結果、「症状」「痔の種類」「痔の原因」の3タイプの回答が寄せられたので、順番に紹介します。
- 排便の後の微量の出血が暫く続きかゆみがどんどん酷くなり病院で診察を受けました。
(50代/女性/専業主婦) - 排便時に、ぴりっと痛みを感じた。 ここでしっかり対処しないと悪化するのがわかったので対処した。(30代/女性/専業主婦)
- いぼ痔で、医者から塗り薬を貰い治りました。但しその間は激しい運動禁止と言われました。(60代/男性/無職)
- 切れ痔。 便秘で便がかたくなってしまい切れてしまった。トイレから出ても数十分はずっと痛かった。トイレのときに血がでるという症状(20代/女性/専業主婦)
- 便秘が続いて、やっと出たと思ったら、肛門付近に出血が見られました。
(20代/男性/学生) - 出産後にいぼ痔になりました。 自分で押し入れるときかなり痛かったです。
(30代/女性/専業主婦)
排便の際に現れた「症状」として、「出血」や「痛み」を挙げる人が目立ちました。こうした声を見るかぎり、出血や痛みを放置してしまうと、徐々に症状が悪化する傾向があるようです。遅かれ早かれ病院に通うなどの対処を迫られるのであれば、早めに受診するほうが良いかもしれませんね。
次に「痔の種類」としては「いぼ痔」と「切れ痔」が多く挙がりました。いぼ痔は、肛門の内側にできる「内痔核」の場合、肛門の外側まで飛び出してくることがあり、そうなってから気づくことが多いようです。一方、切れ痔は出血と痛みを伴うため、なかなか辛いものがあるようです。
最後に「痔の原因」として多く挙がったのは、「便秘」と「出産」でした。便が長時間、腸のなかに滞留すると、水分が抜けて硬い便になります。そうした便が肛門の皮膚を傷つけてしまい、出血を引き起こすケースがあります。また女性の場合、出産に際して痔になってしまう方がまれに見受けられるようです。
みんな経験している?「痔」は決して恥ずかしくない!
トイレの際に痛みや出血を経験すると最初は驚くかもしれません。しかし今回のアンケートを見れば、意外と多くの人が似たような体験をしていることが分かるでしょう。
痔を発症するのは中高年の方に多いようですが、回答者の中には20代の学生も含まれていました。こう考えれば、肛門のトラブルはとりたてて恥ずかしいことではなく、気軽にクリニックや病院で診てもらう意識を持つことができるのではないでしょうか。
痔と間違えやすい病気には、大腸ポリープや大腸がんといったものもあります。不安に感じるようであれば、いちど専門医に相談するのが良いかもしれませんね。
=================
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2016年02月02日~2016年02月16日
■有効回答数:100サンプル
=================