がんは日本人の死亡原因の中で常に上位にある病気。中でも大腸がんは近年食の欧米化により増加の一途をたどっているといわれています。がんは早期発見・早期治療が何よりも大切ですが、大腸がんの早期発見に高い効果を発揮するのが大腸内視鏡検査です。痛みを伴うのではないかとの思いからなかなか検査に踏み切れない人もいるかもしれませんが、病院によっては鎮痛剤を使用することもあります。では実際、検査の際に鎮痛剤の投与や鎮痛注射を受けたという人はどのくらいいるのでしょうか。アンケートをとって調べてみました。
【質問】
大腸内視鏡検査を受けた際に鎮痛剤、または鎮痛注射をしましたか?
【回答数】
鎮痛剤を服用した:30
鎮痛注射をした:28
何もしなかった:42
腕のいいお医者さんなら内視鏡検査は痛くないって本当?
アンケートでは「何もしなかった」と答えた人が最も多く、42パーセントとなっています。痛みなどはなかったのでしょうか。
- 何もしなくても特に痛み等は感じられなかった。鎮痛剤の副作用が恐いから。
(20代/女性/専業主婦) - 内視鏡を入れても痛みを感じないので、鎮痛剤や鎮痛注射はしなかった。(40代/男性/自営業(個人事業主))
- 特に先生に勧められたり何も言われなかったので、薬を使うことを知りませんでした。
(30代/女性/専業主婦) - 下剤を飲み便を出し切って,そのまま内視鏡検査を受けました。 苦しいより恥ずかしさがありました。(50代/男性/自営業(個人事業主))
医師から特に鎮痛剤についての話がなく、そういった薬があること自体知らなかったという人も。ただこの選択肢を選んだ人の中に痛みを感じたという人はなく、特に問題なく検査を終えたという人がほとんどです。内視鏡という異物を挿入するので痛みがあるのではないかというイメージを持たれがちですが、実は経験豊富な専門医であればほとんど痛みを感じることなく検査をすることが可能です。薬にはどうしても副作用の心配もありますから、使わないで済むに越したことはないと考えるのもうなずけますね。
鎮痛剤を使用する病院の方が実は多数!痛みに弱い人も安心
続いて2番目に多かったのは「鎮痛剤を服用した」で30パーセント、そして「鎮痛注射をした」が28パーセント。合わせると58パーセントで、実はこちらの方が多数派となっています。
- 事前にきちんと説明してもらい、検査を受けることによる不安や苦痛を和らげるためと聞いたので。(30代/男性/自営業(個人事業主))
- 痛みを軽減したかったので服用しました。おかげで、精神的に落ち着くことができました。(40代/女性/自由業・フリーランス)
- わたしは鎮痛注射をしました。 服用するよりも注射のほうがより効き目が高いということを聞いたことがあったので、迷うことなく注射してもらうことを選びましたね。(40代/男性/無職)
- 痛いのが苦手なので、医者に頼んで鎮痛注射を打って貰った。おかげで痛みを感じずに頑張れた。
(20代/女性/公務員)
痛みの感じ方や耐性は人によって差があります。大腸内視鏡検査は上手な医師であればそれほど痛みを感じることはないのですが、痛みを感じやすい人や恐怖感を強く感じる人もいるでしょう。そうした場合は鎮痛剤の服用や注射をすれば安心して検査が受けられます。鎮痛剤の使用は設備の整った病院で専門的な技術のある医師であれば安全に行うことができますから、副作用などの心配は特にありません。ただし当日は車の運転や細かい作業は控えることが必要になります。
鎮痛剤を適切に使用すれば内視鏡検査は怖くない!
がんやポリープの早期発見ができる大腸内視鏡検査。その必要性はわかっているのものの、やはり痛みが怖くて受ける勇気が出ないという人もいるでしょう。ですが実際にはほとんど苦痛を感じることなく検査することが可能です。まずは実績のある専門医を探すことから始めましょう。また、どうしても自分は痛みに弱い、という自覚のある人は、鎮痛剤を使用する病院を選んで受ければ安心です。中には鎮静剤を併用して眠っている間に検査が済んでしまうという病院もあります。ぜひ自分に合ったところを探して検査を受けましょう。
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■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2016年02月02日~2016年02月16日
■有効回答数:100サンプル
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